ハーバード大学が、環境技術の商業化を支援する基金を設立
ハーバード大学が新たに設立する基金は、気候やサステイナビリティに関連するイノベーションを、グローバルなインパクトのあるスタートアップ形成に向けて推進するものです。
ハーバード大学は、グリーンテクノロジー(環境技術)の商業化を支援することを目的とした新しいファンドを立ち上げることを発表しました。ハーバード大学技術開発室(OTD)とSalata Institute for Climate and Sustainability(サラタ研究所)が共同で設立したClimate and Sustainability Translational Fund(気候・持続可能性トランスレーショナル基金)は、気候にやさしい技術を研究室から市場へ導入しようとする研究者や起業家に資金援助や指導を行うものです。
ハーバード大学の学長兼最高学務責任者であるアラン・M・ガーバーは、気候危機の緊急性と、多様な才能を結集して解決策を開発することの必要性を強調しています。この基金の設立により、ハーバード大学は、気候変動や持続可能性に関する研究を実用化する上で、大きな前進を遂げることを目指します。
サラタ研究所の所長であるジム・ストックは、OTDとのパートナーシップは、ハーバード大学の研究者が革新的な技術を生み出し、その応用を拡大し、より効率的な成果を上げることによって、具体的なインパクトを与えるための手段であると強調しています。
ハーバード大学のこの取り組みは、気候変動への対応と、持続可能なソリューションの実用化を支援するためのコミットメントを示すものです。資金援助だけでなく商業化に向けた指導をも提供することを特徴とするこの基金が、環境に優しく、より持続可能な未来への移行を加速させる上で重要な役割を果たす事業の立ち上げに貢献することが期待されます。
ソース:Harvard Office of Technology Development
OTDについて:
ハーバード大学の技術開発室(OTD)は、発明を有用な製品に変換することでイノベーションの促進を目指しています。研究・開発、パートナーシップ、商業化を含む統合的なアプローチを用いていて、過去5年間で、100以上のスタートアップを立ち上げ、44億ドルを調達しています。OTDは、Blavatnik Biomedical AcceleratorとHarvard Gridを管理し、学術界と産業界の橋渡しを行っています。
サラタ研究所について:
サラタ気候・サステイナビリティ研究所は、ハーバード大学の様々な専門分野を横断する連携の支点となり、気候危機のあらゆる側面に対応する実践的で現実的な解決策を追求しています。その使命は、人類が直面する気候変動の課題に対して、耐久性があり、効果的で、公平な解決策を開発・推進することです。
*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)がニュースの要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外から発信されたニュースの場合)した上で提供しているものです。