“BIO International Convention 2019”に参加しました!

去る6月4日~7日にかけて米国フィラデルフィアで開催された“BIO International Convention”に今年も参加しました。


 

この会議は、Biotechnology Innovation Organization(BIO)の主催で毎年行われている製薬を中心としたバイオ技術産業界において世界最大の年次会議です。今回は、弊社JTGの地元であるフィラデルフィアでの開催ということもあり、弊社はじめ恵泉国際特許事務所のスタッフ総出て対応しました。会場での調査やネットワーキングだけでなく、会期中の中日には弊社オフィスを開放して「Open House BIO 2019 」と称してレセプションを主催しました。会議参加者に軽食とドリンクを振る舞うとともに、折り紙の展示や習字のデモンストレーションなど、日本らしさを感じていただけるような趣向を凝らして、参加された方々には喜んでい
ただけたのではないでしょうか。

世界70カ国以上の国々から約17,000人が参加したこの会議のハイライトは、「ビジネスフォーラム」と呼ばれるビジネスマッチングです。事前にマッチングシステムを使って設定された1対1の面談を通じて、技術移転に関する商談やネットワーキングをするというものです。オープンイノベーションの最先端を行く製薬企業、つまり技術を探している人達と、先端的なバイオ技術を研究開発する学術研究機関やスタートアップ、つまり技術を売りたい人達、これら二者のマッチングがこの会議の大きな目的となっています。非常に高額な参加費であるにも関わらずこれだけの参加者が集まるのもこのためです。

  

私は、日本から唯一参加したオープンイノベーション・コーディネーターとして、今年もこのビジネスフォーラムを活用して50を超える企業や学術機関との個別ミーティングを実施しました。今回は特に、技術ニーズを持つ中小製薬企業やバイオテック企業、さらに日本やアジアの企業との連携を求めている学術研究機関との連携を目的に面談を実施しました。欧米だけでなく、イスラエルや中東、アジア、オセアニアの業界関係者と直接会って情報交換の場を持ち、ネットワークを築くことができたことが大きな収穫でした。嬉しいことに、オープンイノベーション・プラットフォームとしてこの”Nikola”は大好評でした!面談したほぼ全ての企業から今後のニーズ情報の提供を約束してもらいました。今後のニーズ情報に期待してください。

今回の会議参加を通じて、特に創薬分野でのさらなる研究開発の重要性と活発なオープンイノベーションの推進がさらに求められていることを再認識しました。また、世界的な人口急増と先進国で進む高齢化により製薬企業は引続き今後の成長が見込まれており、バイオ技術業界全体としてもさらなるビジネスチャンスが見込まれているということが実感できました。

最後に、地元フィラデルフィアでのBIO参加が有意義であったこと、たくさんの新しい人たちとの出会いに恵まれたことに感謝します。

山本光良

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