ニーズの概略

概要:

小型電気機器の老舗メーカーが、印刷可能な導電性または抵抗性インクに関わる技術および材料を求めています。


背景・詳細:

この会社は、NPD(新製品開発)に継続的に投資しており、現在は製品のコスト削減と環境負荷低減に注力しています。エレクトロニクス業界では、プリンテッドエレクトロニクス、センサー、発熱体、RFIDベースのスマートパッケージングなどで通常使用される金属材料に代わる導電性インクや抵抗性インク、材料の使用を検討しています。しかし、現在の導電性インクの多くは銀を含んでおり、これは環境保護の観点から企業にとって受け入れがたいものであります。そのため、最終製品に要求される技術的性能を維持できる代替材料を特定したいと考えています。

同社は、製品開発を支援可能な潜在的なサプライヤーや技術を積極的に探しています。同社には確立された顧客基盤があり、グローバルに事業を展開する同社は、関連技術の商業化を目指すグループや、取引提携、ライセンス供与から合弁事業、供給まで、さまざまな提携を検討する企業との協力の可能性に関心を持っています。


技術要件:

同社は、紙/カード/ボードを基材として使用し、使用後の廃棄が容易な、印刷された抵抗加熱器に導電性インクを使用したいと考えています。そのため、以下のような潜在的な材料や応用技術を特定することに関心があります(ただし、これらに限定されるものではありません)。

  • 紙/カード基材用の印刷可能な導電性/抵抗性インク(非金属、グラフェンベース、カーボン、アルミニウムなど
  • 導電性/抵抗性材料の使用を可能にするアディティブ・プロセス(インクジェット印刷、蒸着など
  • 印刷可能な抵抗ヒーター・ソリューション
  • 厚さ数十ミクロンの印刷可能なグラフェンインクの層を高い再現性で形成する技術

<必須要件>

  • 印刷層の厚さ <50 μm (理想的には <10 μm)
  • 印刷面積が小さい(例:1 cm2
  • シート抵抗 <40.0 Ω (最終的には <5.0 Ω)
  • 紙/カード/ボード基材に適用可能 – 高温に対応(例:>100℃)
  • 今後5年間で、大量生産、高速生産、コスト効率の高い生産が可能になる可能性がある

医療、消費者製品、自動車、ファッション、包装等に使用されるプリンテッド・エレクトロニクスやフレキシブル・エレクトロニクスを開発している企業や学術研究機関が、適用可能な技術を提供できる可能性があると考えています。

<検討対象外>

以下の材料は対象外です:

  • 銀/銅ベースのインク
  • アルミニウム箔と紙のラミネート

連携形態:

  • 共同研究・開発
  • ライセンス
  • 特許譲渡
  • その他

技術成熟度(TRL):TRL3以上


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Japan Technology Group について

このニーズはJTGが代理して募集しているニーズです。JTGは国際的な知的財産の活用を支援するコンサルティングファームです。グローバルビジネスで培った豊富な経験と高度な専門性に裏付けられたプロフェッショナルサービスの提供を通じて、海外での知的財産の活用と発明の事業化をサポートします。