ニーズの概略

概要:

製薬企業ベーリンガーインゲルハイムが、酸化ストレスや脂肪酸代謝に関与するバニン-1及び2を阻害するBI-4122を用いた共同研究の提案を募集しています。


背景・詳細:

ヒトでは、バニン1および2遺伝子は、パンテテインをパントテン酸およびシステアミンに変換する分泌型および膜結合型の外部酵素をコードしています。BI-4122は経口投与可能な小分子阻害剤であり、バニン1および2の酵素活性を可逆的かつ競合的にブロックするため、パンテテインからパントテン酸およびシステアミンへの変換を強力に阻害します。同社は、invitroおよびinvivoでの調査に適した、バニン1および2の酵素活性をブロックする非常に強力で選択的なデュアルバニン阻害剤を共同で共有します。

満たされていない医学的ニーズが高い新しい疾患の適応症におけるバニン酵素活性阻害の有用性を実証する検証可能な研究提案を求めています。

選考の結果、選ばれたプロジェクトには、最大200,000ユーロの資金が提供されます。また、共同研究を行う研究者の方には、ベーリンガーインゲルハイムの創薬および検証機能に直接アクセスできるというメリットがあります。


技術要件:

同社は、次のような共同研究の提案を求めています。

  • 新規のヒト疾患適応症におけるデュアルバニン阻害剤の新しい説得力のある科学的アイデアを備えた強力な科学的提案
  • 以前に公開されたものとは異なる、新規でテスト可能な作業仮説

一次(疾患)組織、またはヒト化モデルを含む提案は、より望ましいです。

<追加要件>

  • 仮説をテストするために使用される既存のデータおよび/または実験計画の品質と実現可能性
  • 実験のエンドポイントと、これらが人間の病気にどれだけうまく変換できるか

<終了しました>


望ましい連携形態:

  • 共同研究/開発

*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。


 

Boehringer Ingelheim について

ベーリンガーインゲルハイムは世界におけるトップ20製薬企業の1つで、株式を公開しない独立した企業形態を維持しています。約50,000人の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品の受託製造の3つの事業分野において、革新的な製品開発を通した価値の創出に日々取り組んでいます。(同社Webサイト“ベーリンガーインゲルハイム“より)