ニーズの概略

本ニーズへの公募は終了しました。


背景:

近年ではスマートフォンなどの普及に伴い、老視を含む高齢者の視覚障害が問題となっています。これに対する解決策の1つとして、毛様体や水晶体などの機能を向上させることが期待されています。弊社は機能性食品、中でもサプリメントを重点事業と位置付けており、長い年月を掛けて特徴のある抽出物および化合物ライブラリを構築してきました。それらを外部の研究者が持つ視覚機能の低下を評価する技術と組み合わせることで、今までにないサプリメントを開発することを目指しています。

本募集では主に評価技術を対象としていますが、視覚機能の低下に対して予防・改善効果がある食品素材も歓迎いたします。


求める技術:

【評価系】

  • In vitroまたはin vivoで視覚機能の低下を評価できる
  • 作用機序が分子レベルで明らかになっている
  • 多数のサンプルを少量かつ短時間で評価できることが望ましい

【素材】

  • In vitroまたはin vivoで視覚機能の低下を予防・改善する効果が確認されている
    • 経口投与の代謝系を通じた活性が評価されていれば望ましい
  • 単一化合物でも活性成分を含む混合物でもよく、活性成分が未同定であってもよい
  • 食品として使用できる可能性がある
    • 国内外で食材として使用された実績があると望ましい
    • 抽出溶媒として使用する水・エタノールもしくはその混合液に可溶である

期待する技術:

特に下記のような技術に期待していますが、その限りではありません。

  • 水晶体の弾性力を評価する技術
  • 水晶体の弾性力に影響のある因子を評価する技術
  • 毛様体による水晶体の厚みの調整を評価する技術

対象とならない技術:

下記の技術は今回の募集の対象外とします。

  • 臨床試験によって評価する技術

期待するパートナー:

例えば医学・薬学・分子生物学・栄養学分野などに属する下記のような研究者からの提案に期待していますが、その限りではありません。

  • 水晶体に知見の深い研究者
  • 老視を含む高齢者の視覚障害に関心があり、その解決に貢献したい研究者

提案者の機会:

有望な提案者に対して以下の機会をご提供いたします。

  • 共同研究もしくは研究委託(1件当たり最大で200万円)

本ニーズへの公募は終了しました。

小林製薬 について

小林製薬グループは「あったらいいなをカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまの生活・健康上のお困りごとを解決し、快適な暮らしに貢献すべく新製品を作り続けてまいりました。現在その領域は医薬品のみならず、芳香/消臭剤・栄養補助食品・オーラルケア/スキンケア製品などの他カテゴリーに拡大し続けております。

そうした背景もあり、弊社も単独での技術開発の限界を認識し、大学や研究機関など社外組織との協業を積極的に活用、中長期での研究開発を進めてまいりました。 そして数年前より更なる研究開発力の強化や新規事業の創出を目的とし、組織的なオープンイノベーション活動に取り組み始めました。 弊社は日本国内には未だ有効活用されていない様々なシーズが眠っていると考えており、それらを長年弊社が培ってきた顧客目線に立った製品コンセプト開発と組み合わせることで、より価値のある製品を創出できると考えています。