ニーズの概略
小林製薬が、サプリメント製品の効果を消費者が実感できるようにするために、血中の健康指標を非侵襲で測定する技術を探しています。
背景:
高齢者の生活の質(QOL)を保つためには病気の予防が望ましく、日常的に摂取する食品による対策が解決策の1つとして期待されています。弊社は機能性食品、中でもサプリメントを重点事業と位置付けており、独自性・差別性のある製品ラインナップを保有しています。中でも血糖・コレステロール・尿酸など健康診断の管理項目の数値に影響する製品に注力しているものの、現在のところ消費者が効果を実感し辛い状況にあります。そこで日常的に血中の健康指標を測定できるようにすることで、この問題に対処したいと考えています。
対象となる技術:
- 非侵襲で血液中の以下のいずれかの成分が測定できる
- 血糖
- HbA1c
- 血中コレステロール
- 中性脂肪
- 尿酸
- 肝機能関連(AST・ALT・γ-GTP)
- 腎機能関連(クレアチニン・eGFR)
- 金属(Fe・Ca・Mgなど)
- ホルモン
- その他(これまでに測定することが難しかった指標)
- ヒトで精度が検証されていれば望ましい
期待する提案:
例えば下記のような技術に期待していますが、必ずしもその限りではありません。
- ウェアラブル端末に応用できる技術
対象とならない提案:
下記のような技術は対象外とします。
- 測定結果が出るまでに長時間を要する技術
- 分析に大型装置を必要とする技術
開発段階:
- 技術コンセプトを実験室レベルで実証済み
- 量産技術の検討済み
- 製品として販売中
期待するパートナー:
例えば下記のような研究者や企業からの提案に期待していますが、その限りではありません。
- 新規な血中成分の測定技術を保有しており、その社会実装を希望する大学や研究機関の研究者
- 新規な血中成分の測定技術を元にした事業化を目指しているベンチャー企業
- 新規な血中成分の測定技術の用途開発に取り組んでいる中小または大企業
提案者の機会:
有望な提案者に対して以下の機会をご提供いたします。
- 共同研究/開発
- 研究/開発委託
- ライセンシング
- 製品購入
本件の募集は終了しました。
小林製薬 について
小林製薬グループは「“あったらいいな”をカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまの生活・健康上のお困りごとを解決し、快適な暮らしに貢献すべく新製品を作り続けてまいりました。現在その領域は医薬品のみならず、芳香/消臭剤・栄養補助食品・オーラルケア/スキンケア製品などの他カテゴリーに拡大し続けております。
そうした背景もあり、弊社も単独での技術開発の限界を認識し、大学や研究機関など社外組織との協業を積極的に活用、中長期での研究開発を進めてまいりました。 そして数年前より更なる研究開発力の強化や新規事業の創出を目的とし、組織的なオープンイノベーション活動に取り組み始めました。 弊社は日本国内には未だ有効活用されていない様々なシーズが眠っていると考えており、それらを長年弊社が培ってきた顧客目線に立った製品コンセプト開発と組み合わせることで、より価値のある製品を創出できると考えています。