ニーズの概略
概要:
英国を拠点とする冷凍食品メーカーNomad Foods社が、リサイクル可能な紙製の食品トレイ/ボウル包装を可能にする材料および/または技術を求めています。
背景・詳細:
現在リサイクル不可能なポリエチレン・テレフタレート(PET)で裏打ちされた板紙トレイおよびボウルを使用している製品を、Nomad Foodsのリサイクル可能定義(*コーティングとインクを含めて重量比最低95%の紙製)に従ってリサイクル可能として分類できる新しい材料または技術を探しています。
具体的には、以下のいずれか、または両方の組み合わせに関心があります。
- オーブンと電子レンジに対応する既存製品のトレイの機能をソースを使ったの食事製品で維持できるようにする板紙材料のコーティングまたは処理。
- 現在と同じ機能を提供するが、リサイクル可能に分類される新しいベース材料(PETやアルミニウムなどの一般的に使用される材料を除く)
技術要件:
<必須要件>
- Nomad Foods社の定義に従ったリサイクル可能性(上記*を参照)
- すべての同社製品市場における食品安全コンプライアンス
- 冷凍食品環境に適していること
- 第三者の知的財産権を侵害せずに、発明を自由に扱えること(FTO)
- 現在の業界標準の梱包および流通プロセスに適合する適合性(製造、保管、流通における耐久性など)
蓋は密閉可能であること - パック機能で調理可能であること(最大220°Cで40分のオーブン、15分の1000W電子レンジ)
- 消費者が準備中または準備後に液漏れがないこと
- 製品やパッケージの劣化なしに少なくとも18ヶ月の貯蔵寿命を維持できること
- 商業的実行可能性がある、または既知の商業的実行の方策を有すること
- 大容量化の可能性がある、または既知の大容量化の方策を有すること
<あればなお良い要件>
- 主要なEU市場におけるリサイクル可能性の証明
- 既存の加工機械/技術と互換性がある
- 既存のトレイ材料と同等のコストである
- ヨーロッパでのサプライチェーン
<既に評価済みの解決策>
- 5%未満のPETでコーティングされた板紙:極端な温度/時間条件および板紙の燃焼の下で同じ基準を実行することは困難であった)
- 一部の生体高分子ベースのコーティング:時間の経過に伴うパックからの製品の漏れ(特に高酸性度/油性製品の場合)
- 板紙の代替ベース材料(バガス紙など):コストが高く、必須要件の一部の機能が失われる可能性があった
連携形態:
- 共同研究・開発
- ライセンス
- 特許譲渡
- 合弁事業
技術成熟度レベル(TRL):TRL5以上
*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。
Nomad Foods について
Nomad Foods社は、20カ所の生産工場、約8000人の従業員を擁する英国に本社を置く冷凍食品のメーカー。長期的な視点に立って事業の成長と価値創造を目指す冷凍食品に特化したメーカーである。本社と各拠点が一体となった研究開発能力を有し、イノベーションへの強いコミットメントを持って、オープンイノベーション活動に力を入れている。