ニーズの概略
概要:
小林製薬が、新しいサプリメント開発において、変形性関節症に対する食品素材の効果を評価する技術を求めています。
背景・詳細:
生活の質(QOL)を保つためには病気の予防が望ましく、日常的に摂取する食品による対策が解決策の1つとして期待されています。小林製薬は機能性食品、中でもサプリメントを重点事業と位置付けており、消費者の未充足ニーズに注目した製品開発に取り組んでいます。現在は社会的な課題でもある変形性関節症に注目していますが、社内に知見が乏しく、充分に対応できておりません。そこで、外部の研究者が持つ変形性関節症を評価する技術と弊社のノウハウを組み合わせることで、今までにないサプリメントを開発したいと考えています。
技術要件:
- In vivoで変形性関節症に対する食品素材の効果を評価できる
- 食品素材を経口投与できる
- 変形性関節症の予防的な効果を評価できると望ましい
- 手指のモデルであれば望ましいが、膝のモデルも対象とする
- 10個程度の素材の評価を予定しており、要する期間についての制限はない
- 現時点で評価系として確立されていると望ましい
- 評価技術の信頼性を示す証拠があれば望ましい
- 査読付き学術論文で報告されている、または論文投稿のためのデータがある、など
<対象とならない技術>
下記の技術は今回の募集の対象外とします。
- In vivoでリウマチを評価する技術
- In vitroやヒト臨床試験によって評価する技術
<期待するパートナー>
例えば医学・薬学・分子生物学などに属する下記のような研究者からの提案に期待していますが、その限りではありません。
- 手の変形性関節症に知見がある研究者
- In vivoに加えてin vitroの評価に関してもアドバイスできる研究者
連携形態:
– 共同研究・開発
– ライセンス
– その他
技術成熟度(TRL):N/A
募集は終了しました。
小林製薬 について
小林製薬グループは「“あったらいいな”をカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまの生活・健康上のお困りごとを解決し、快適な暮らしに貢献すべく新製品を作り続けてまいりました。現在その領域は医薬品のみならず、芳香/消臭剤・栄養補助食品・オーラルケア/スキンケア製品などの他カテゴリーに拡大し続けております。
そうした背景もあり、弊社も単独での技術開発の限界を認識し、大学や研究機関など社外組織との協業を積極的に活用、中長期での研究開発を進めてまいりました。 そして数年前より更なる研究開発力の強化や新規事業の創出を目的とし、組織的なオープンイノベーション活動に取り組み始めました。 弊社は日本国内には未だ有効活用されていない様々なシーズが眠っていると考えており、それらを長年弊社が培ってきた顧客目線に立った製品コンセプト開発と組み合わせることで、より価値のある製品を創出できると考えています。