ニーズの概略

概要:

免税店分野で事業展開する企業が、オムニチャネル体験のためのAR/VR(拡張現実/仮想現実)やNFT(非代替性トークン)を中心とした没入型技術を求めています。


OmniChannel

背景・詳細:

新型コロナウイルス・パンデミック以降、eコマースとデジタル技術が加速する中、シームレスなオムニチャネル体験のために、実店舗での買い物体験とオンラインのデジタル操作をより密接に統合することが求められています。

免税店分野で事業を展開する多国籍企業は、若年層の新規および既存顧客の獲得に向けた取り組みの一環として、AR/VR(拡張現実/仮想現実)やNFT(非代替性トークン)を中心とした没入型技術の助けを借りて、記憶に残るショッピング体験を創造し、顧客エンゲージメントを強化する技術を求めています。

この技術募集元の企業の中核的な強みは、グローバル市場向けの魅力的な空港免税店環境のデザインにあり、その主要な製品カテゴリーは酒類とタバコ、香水と化粧品、菓子類です。したがって、技術の提案者にとって、没入型のエンゲージメント体験をコンセプト化し開発する際には、トラベルリテール環境における顧客のショッピング体験(ショッピング時間やトラベルリテール限定商品などに関する制約を伴う)を考慮することが非常に重要です。このプロジェクトは、最終的にアジア太平洋地域の複数の空港で実施・展開することを目指しています。


技術要件:

AR/VR関連技術について:

技術の提案者は、以下のような魅力的なオンライン-to-オフライン(O2O)ショッピング体験のための1つまたは複数のユースケースをコンセプト化、設計、開発することができなければなりません。

  • 仮想店舗体験の創出:3D、360度、バーチャルリアリティで表現された店舗の空間とビジュアルマーチャンダイジング
  • 拡張現実やHoloLensを用いた店内没入型体験の創出
  • ゲーミフィケーション。ARやVRのゲームを使って、ロイヤリティやリワードプログラム(店舗内またはアプリ内)のために顧客をエンゲージすること
  • AR製品プレビュー/バーチャル試着:AR技術を利用して、バーチャル試着や寸法計測を可能にする(店頭またはアプリ内)

NFT関連技術について:

技術の提案者は、以下を確認し、推奨し、実装できることが望まれます。

  • ブロックチェーンプラットフォーム(Ethereum、Solanaなど)
  • NFTをリストアップするマーケットプレイス(OpenSea、BlockBarなど)
  • 暗号通貨ウォレットの統合(MetaMask、Coinbase、Trust、Math Walletなど)
  • メタデータの設定と、Mint(ミント:発行)プロセス中に含まれる情報/属性
  • 顧客維持のためのイベント/プログラムの設計:例:ブロックチェーンベースのロイヤリティプログラム/限定キャンペーンなど

技術の提案者は、これらの各体験の作成に必要な全体的なコストとリソースについて情報提供することが期待されます。


成果物:

  • 2022年8月までにコンセプトプラン、デザイン、アーキテクチャの策定
  • 2022年第4四半期までに概念実証/試験的なシステムの提供

連携形態:

  • 特許譲渡
  • 合弁事業
  • 共同研究・開発
  • その他

技術成熟度(TRL):TRL6〜8


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Japan Technology Group, Inc. について

このニーズはJTGが代理して募集しているニーズです。JTGは国際的な知的財産の活用を支援するコンサルティングファームです。グローバルビジネスで培った豊富な経験と高度な専門性に裏付けられたプロフェッショナルサービスの提供を通じて、海外での知的財産の活用と発明の事業化をサポートします。