ニーズの概略
概要:
小林製薬が、協業パートナーとして、筋痙攣を再現した動物モデルの作成や評価に知見が深い研究者を求めています。
背景・詳細:
小林製薬は西洋薬では適切に対処し辛い症状に対して、漢方・生薬を用いてアプローチしています。その中の1つとしてこむら返りに向けた製品を2010年から販売しており、一部の消費者から高評価を頂いてきました。一方で本製品が効果を発揮するメカニズムについては未解明のところもあり、より深い研究を行うことを検討しています。そこで協業パートナーとして、筋痙攣を再現した動物モデルの作成や評価に知見が深い研究者を求めることにしました。
技術要件:
- In vivoで筋痙攣に対する薬剤の効果を評価できる
- 薬剤を経口投与できる
- 筋痙攣による筋収縮を定量的に計測できる
- テタヌス刺激のポリグラフシステムによる評価など
- ラットであると望ましいが、ウサギやマウスでも構わない
- 現時点で評価系として確立されていると望ましい
- 薬剤を評価する準備ができている
- 薬理学的なメカニズムの探索など、神経系に関する発展的な研究が行える体制があると望ましい
<対象とならない技術>
下記の技術は今回の募集の対象外とします。
- In vitroやヒト臨床試験によって評価する技術
期待するパートナー:
例えば医学・薬学・分子生物学などに属する下記のような研究者からの提案に期待していますが、その限りではありません。
- 神経系に関する薬理学的な研究を得意とする研究者
連携形態:
有望な提案者に対して以下の機会をご提供いたします。
- 共同研究もしくは研究委託(1件当たり最大300万円を想定しているが、内容によってはその限りでない
技術成熟度(TRL):TRL5以上
本技術募集は終了しました。
*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。
小林製薬 について
小林製薬グループは「“あったらいいな”をカタチにする」というブランドスローガンのもと、お客さまの生活・健康上のお困りごとを解決し、快適な暮らしに貢献すべく新製品を作り続けてまいりました。現在その領域は医薬品のみならず、芳香/消臭剤・栄養補助食品・オーラルケア/スキンケア製品などの他カテゴリーに拡大し続けております。
そうした背景もあり、弊社も単独での技術開発の限界を認識し、大学や研究機関など社外組織との協業を積極的に活用、中長期での研究開発を進めてまいりました。 そして数年前より更なる研究開発力の強化や新規事業の創出を目的とし、組織的なオープンイノベーション活動に取り組み始めました。 弊社は日本国内には未だ有効活用されていない様々なシーズが眠っていると考えており、それらを長年弊社が培ってきた顧客目線に立った製品コンセプト開発と組み合わせることで、より価値のある製品を創出できると考えています。