ニーズの概略

概要:

世界最大手の農薬メーカーであるシンジェンタ社が、製品製剤内の細菌を迅速に検出し、定量化できる技術を求めています。


背景・詳細:

シンジェンタ社は、製品製剤内の細菌を迅速に検出し、定量化できる技術を求めています。提案される技術は全工程をカバーする必要はありませんが、例えばサンプル調製や定量化技術など、技術の進歩や工程の合理化に貢献することができるものが望まれます。

理想的には、このプロセスを製造環境内で簡単かつ迅速に実行できるようにすることであり、提案される技術には、低濃度の細菌を検出できることが必要です。

細菌汚染は、製品の劣化、パッケージの膨張や破裂につながり、製品の回収や廃棄につながる可能性があります。そのため、適切な対処ができるように、製品内の細菌汚染の量を検出・定量化できる技術が重要です。

結果的に細菌を含む製品を発売するリスクを低減するため、製造工程や保管中のさまざまな時点でサンプルを採取し、細菌汚染と現在の検出限界を超えて増殖する可能性を監視することができます。現在の方法では、時間がかかり(1~4日)、非常に特殊な技術的専門知識が必要です。そのため、分子技術、画像解析、サンプル調製、ラボの自動化など、このプロセスを簡素化し、スピードアップできる技術が注目されています。食品・飲料、医薬、化粧品、環境、塗料、シーラント、潤滑油など、関連するすべての産業からの技術提案の提供を歓迎します。

提案される技術は、理想的には市販の製品になることですが、同社は、学術研究グループ、スタートアップ企業、中小企業とのコラボレーションを含む様々なタイプのコラボレーションの可能性を提供します。また、同社は、対象となる細菌や濃度の範囲をカバーするために、複数の技術や戦略を採用することにも前向きに取り組みます。


技術要件:

<必須要件>

  • 現行基準と同等以上の検出限界と精度で細菌(特に*シュードモナス*)を定量できること(100cfu/g~100,000cfu/g、菌種により異なる)
  • 製剤中の微粒子や溶存成分の影響を受けないこと
  • 現行の方法よりも迅速であること:理想的には4時間未満(サンプル調製を含む)
  • 最小限の技術で実施可能である

<望ましい要件>

  • 1mlまたは1g未満の試料を使用すること
  • 製造環境での使用が可能で、実験室を必要としないこと
  • 希釈やろ過をすることなく、製剤を直接分析することができること
  • 生細胞と死細胞の区別がつくこと
  • 提案された装置は、理想的には3ft3以下の大きさであること
  • 細菌だけでなく、真菌の汚染評価にも利用できる可能性があること

連携形態:

  • 共同研究・開発
  • ライセンス
  • 特許譲渡
  • その他

技術成熟度(TRL):TRL4以上


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Syngenta について

シンジェンタ社は、スイスに本社を置く農業科学技術、特に種子と農薬を提供する企業です。世界で最も複雑な課題に取り組み、イノベーションを加速させ、自然、農家、社会にとってより良い持続可能な農業を推進するために設計されたコラボレーションを推進しています。