ニーズの概略
概要:
イスラエル最大の化学メーカーであるICLグループが、次世代肥料の持続可能な解決策として、窒素の固定化技術を求めています。
背景・詳細:
世界に24箇所の開発拠点を有するICLグループは、より強く健康的な農作物や観賞用芝生を作るために、高度な作物栄養のための次世代肥料を生産するための新しく持続可能な技術を開発しています。
窒素は植物の成長と生産に不可欠ですが、この元素の利用は困難です。100年以上の歴史を持つハーバー・ボッシュ法による従来のアンモニア製造方法は、環境コストが高く、エネルギー集約型であることが多い点が課題となっています。
技術要件:
同社は、価格競争力があり、環境に優しく、現在および将来のすべての規制に準拠し、製造が容易な次世代肥料の持続可能な解決策を探しており、以下に列挙するような技術に関する技術提案を求めています。
- 植物による窒素源の最適利用を可能にするため、植物に近接した光触媒手段による窒素固定化技術
- 窒素固定を強化し、それを植物に供給する能力を持つ内生性ジアゾ栄養生物*を提供できる技術
- アンモニアまたは硝酸塩を農場内または農場周辺で電気化学的に生産できる製造技術
*ジアゾ栄養生物:大気中の窒素を固定する微生物
連携形態:
- 共同研究・開発
- ライセンス
- 特許譲渡
- 合弁事業
- その他
技術成熟度(TRL):TRL5以上
*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。
ICLグループ について
ICLグループ(本社:イスラエル、従業員:14,000人、売上高:約70億ドル、2021年末現在)は、臭素・炭酸カリウム・リン・マグネシウム等のミネラルをベースに、肥料・食品・エンジニアリングマテリアルの分野にユニークで付加価値の高い製品とサービスを提供しています。世界の臭素生産の約3分の1を生産し、炭酸カリウム製造では世界第6位の規模を有します。グローバルに24箇所のR&D拠点を有し、オープンイノベーションアプローチに基づき、積極的に外部から技術や解決策を募集しています。