ニーズの概略
概要:
イスラエル最大の化学メーカーであるICLグループが、農作物の養分利用効率を高め、環境負荷を低減する肥料のリン利用可能性を向上させる技術を探しています。
背景・詳細:
世界に24箇所の開発拠点を有するICLグループは、より強く健康的な農作物や観賞用芝生を作るために、高度な作物栄養のための次世代肥料を生産するための新しく持続可能な技術を開発しています。
リン酸(P)肥料は業界で広く使用されていますが、様々な理由により利用効率が悪く、このリンの多くは植物に利用されません。土壌から植物に供給されるリンを改善することで、養分の利用効率を高め、廃棄物を減らし、農業に関連する公害を軽減することができる可能性があります。
技術要件:
リンの利用効率を高める技術としては、以下のような様々な方法で開発できると考えています:
- 市販のリン酸肥料への添加剤、または粒状リン酸一アンモニウム(MAP)、粒状NPK、リン酸二アンモニウム(DAP)などの単体製品の開発
- 新世代の新規リン肥料の開発:酸性土壌(pH4~5)およびアルカリ性土壌(pH7.5~8.5)に施用した場合の植物根へのリン利用率を大幅に向上できる
- 植物抽出物、微生物(PSB=リン可溶化菌など)、化学物質の形態として開発
連携形態:
- 共同研究・開発
- ライセンス
- 特許譲渡
- 合弁事業
- その他
技術成熟度(TRL):TRL6以上
*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。
ICLグループ について
ICLグループ(本社:イスラエル、従業員:14,000人、売上高:約70億ドル、2021年末現在)は、臭素・炭酸カリウム・リン・マグネシウム等のミネラルをベースに、肥料・食品・エンジニアリングマテリアルの分野にユニークで付加価値の高い製品とサービスを提供しています。世界の臭素生産の約3分の1を生産し、炭酸カリウム製造では世界第6位の規模を有します。グローバルに24箇所のR&D拠点を有し、オープンイノベーションアプローチに基づき、積極的に外部から技術や解決策を募集しています。