ニーズの概略

概要:

PepsiCoは、紙製飲料ボトルに適したリサイクル可能なファイバー製キャップ技術を求めています。本技術は、紙リサイクルの流れに適合し、再封可能であり、飲料の品質を維持することが求められます。


 

背景・詳細:

PepsiCoは「pep+戦略」の一環として、飲料製品における非再生可能資源由来のバージンプラスチック使用量を50%削減することを目指しています。この目標の達成には、バイオベース材料の活用が重要な要素となっています。

その一例として、PepsiCoは紙リサイクルが可能な紙製飲料ボトルの開発を進めており、これに適したファイバー製キャップ技術を求めています。求める技術は、液体の影響を受けずに耐久性を保ち、安全性を満たしながら、既存の飲料充填・包装プロセスとの適合性も備えている必要があります


技術要件:

<必須要件>

  • 液体との接触による分解や劣化がないこと
  • 食品安全基準(FDAおよび同等の規制承認)を満たすこと
  • 紙リサイクルプロセスに悪影響を与えないこと
  • 再封可能で漏れ防止機能を有すること
  • 製造後の寸法安定性を維持し、広範な温度・湿度条件下でもボトルのネック部とのシール性を確保できること(HDPE製キャップと同程度の寸法公差)
  • 飲料の官能特性(風味や香り)に影響を与えないこと

<優先要件>

  • FDA食品接触認証取得済みであること
  • 酸素バリア機能を有すること
  • 標準的な飲料ボトルのネックサイズ(例:28mm、33mm、38mm等)に対応可能であること
  • ねじ式、スナップ式、テザー式、改ざん防止機能付きなど、さまざまなデザインに適用可能であること
  • 既存の高速充填・キャッピング設備と適合可能であること
  • さまざまな色や質感で製造可能であること
  • 6~18ヶ月以内に概念実証(PoC)が完了できること

対象外の技術:

  • 混合材料を使用した多層構造(例:液体カートンボード)
  • リグニンのみを使用した構造

提供可能なリソース:

  • 技術支援:PepsiCoの材料科学・パッケージング・市場展開の専門チームと直接協力可能
  • 資金援助:概念実証のために最大10万米ドルの資金提供が可能。さらに開発が進めば追加資金の提供も検討可能

連携形態:

  • PepsiCoは、さまざまな形態での共同開発を検討しています。

技術成熟度(TRL):TRL4〜6


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

PepsiCo について

ペプシコ社は、Pepsiだけでなく、QuakerやGatorade、Tropicana、Frito-Layなどのグローバルブランドを持つ世界をリードする食品・飲料メーカーの一つです。