ニーズの概略

概要:

冷凍食品用途でメチルセルロース(E461)の機能特性を再現できるクリーンラベルの代替素材・技術を募集しています。単一素材が望ましいものの、複数素材の組み合わせも検討可能です。求める技術は、増粘、ゲル化、結着、安定化、乳化などの多機能性を備え、食品安全規制に準拠し、低温から高温まで安定することが求められます。


背景・詳細:

メチルセルロース(E461)は天然セルロース由来の水溶性化合物で、冷水で膨潤し加熱するとゲル化、冷却すると元の粘性液体に戻る可逆的特性を持つため、アイスクリーム、ドレッシング、焼き菓子、植物由来食品など幅広く活用されています。しかし、E番号表記や改質素材であることが消費者の受容性に影響するため、同等の機能性を持つクリーンラベル代替品へのニーズが高まっています。

本技術は、植物由来食品など多様な冷凍食品で評価され、180〜230℃で最低10分間の調理後の視覚的外観や食感も重視されます


技術要件:

必須要件

  • 無色・無味・無臭の原料(粉末形状が望ましいが他形状も検討可)
  • メチルセルロースの多機能性を再現(結着、ゲル化、増粘、安定化など)
  • クリーンラベル成分表示が可能
  • 食品用途の規制承認(全市場での食品安全基準適合)
  • 冷凍食品環境への適合性
  • 広範な温度安定性(-40〜195℃)
  • 現行の標準製造プロセスへの適合性
  • 商業化可能性の把握、もしくは商業化ルートの明確化
  • 知的財産権(IP)に関する自由な実施権

望ましい要件

  • EU市場で既に製品化実績があること
  • 現在の加工機械・技術との互換性
  • メチルセルロースと同等のコスト
  • ヨーロッパ域内の安定したサプライチェーン

対象外の技術

  • 濃い色、強い風味・香りを持つ素材
  • ペクチン

連携形態:

  • 共同研究・開発
  • ライセンス
  • その他

技術成熟度(TRL):TRL4〜7

関連キーワード

農業・海洋資源 / 食品産業 / 機能性食品 / 食品添加物 / 食品加工技術


*上記掲載内容は、ジャパン・テクノロジー・グループ(JTG)が各ニーズの概要や要点を、独自に整理、要約、および翻訳(海外ニーズの場合)した上で提供しているものです。

Nomad Foods について

Nomad Foods社は、20カ所の生産工場、約8000人の従業員を擁する英国に本社を置く冷凍食品のメーカー。長期的な視点に立って事業の成長と価値創造を目指す冷凍食品に特化したメーカーである。本社と各拠点が一体となった研究開発能力を有し、イノベーションへの強いコミットメントを持って、オープンイノベーション活動に力を入れている