ニーズの概略
ペプシコ社が、世界で販売している食品や飲料製品ラインナップに加える新たな植物性タンパク質を探しています。
背景:
近年、ひよこ豆から作られたパスタやライスミルクなど植物由来のタンパク質を原料とする食品を消費者が選択する傾向がますます強くなってきています。さらに、市場の消費傾向として、タンパク質豊富な食品への需要の高まりが今後も続きさらに強まるだろうと予想されています。一方で、加工食品の植物性タンパク質の含有量が高くなると、色や味、食感などの官能特性が落ちてしまい、消費者の製品受容度が下がるというネガティブな側面もあります。
このようなことから、ペプシコはある程度の濃縮レベルに耐えられる新規の植物性タンパク質に興味をもっています。
適切なスケジュール感で製品化レベルに到達できる可能性がある新しい植物性タンパク質濃縮物を有する研究者や学術機関、企業の方は是非積極的に応答してください。
技術要件:
【必須要件】
- 植物性タンパク質又は植物由来のタンパク質であること
- アミノ酸スコア(PDCAAS)又は消化性必須アミノ酸スコア(DIAAS)が高いこと
- できればPDCAASであることが望ましい
- 色、味、食感への影響が最低限であること
- 食品加工プロセスへの影響が少ないこと(以下参照)
- 適切な分散性
- ph3.5、7.0溶液での溶解性データ
- 泡立ち容量/安定性データ
【希望要件(必須ではないが望ましい要件)】
- 飲料製品へ適用できる
- 品質の特徴を証明するデータがある
- 遺伝子組換生体(GMO)でないこと
- 風味や食感への影響がほとんどない(無視できるレベルである)こと
- 高タンパクである以外に有効な栄養成分がある(例えば、植物繊維)
- 消費者に受け入れられる成分であること(Clean Label)
- 成分表示をした時に容易に発音できて一般的であること
- サスティナブル(持続可能)と表現できること
- 市販の動物性タンパク質や乳製品との差別化ができること
評価対象となるアプローチ:
- 次項で列挙する対象外アプローチを以外であれば全てを評価対象とします。
対象外となるアプローチ:
以下のタンパク質源には興味がありません。
- 大豆
- ワサビノキ(Moringa)
- ウキクサ(duckweed)
- 豆
- 単細胞タンパク質
- 植物由来でないタンパク質(以下参照)
- 昆虫
- 肉
- ゼラチン
- 乳製品(ホエイ、カゼイン、濃縮乳蛋白など)
ペプシコは、新しい植物性製品に興味があるのではなく、植物性/植物由来のタンパク質濃縮物に興味があります。未加工のタンパク質源そのものには興味がありません。
連携形態:
- フレキシブルです。相談に応じます
以上
PepsiCo について
ペプシコ社は、Pepsiだけでなく、QuakerやGatorade、Tropicana、Frito-Layなどのグローバルブランドを持つ世界をリードする食品・飲料メーカーの一つです。
ペプシコ社の研究開発部門のオープンイノベーションへの取組は、製品開発の上流レベルで積極的に外部技術を取り入れています。新規の技術獲得のために外部機関との共同研究や戦略的な連携を積極的に進めています。現在、特に自社の製品ラインアップに大きなインパクトを与えるような新規技術の探索に力を入れています。