ニーズの概略

様々なブランドでグローバルに事業展開する世界的な食品・飲料メーカーが、アジア市場を対象 とした食品および飲料の開発に応用可能な発酵・生合成に関する技術および製品の共同研究/開発パートナー を探しています。


背景・詳細:

近年、健康・美容効果または独特の風味や旨みが期待できるとして発酵食品に注目が集まっています。同社は、味噌、醤油、納豆、漬物など、発酵食品の宝庫とも言える日本において、伝統的な発酵技術の応用技術や生合成(Biosynthesis)のような新しい発酵技術を有する製品開発パートナーを積極的に探しています。

分野1:伝統的な発酵技術の応用

特に成長著しいアジア市場に向けて、発酵食品の利点を活かした常温保存が可能なスナック菓子や機能性食品、飲料を開発することを目指しています。既にある伝統的な発酵技術を新たな製品開発に活かせる技術、およびそのような製品や技術を有する製品開発パートナーを探しています。

分野2:生合成のような新しい発酵技術

生合成のような新しい発酵技術を、アジアだけでなく、グローバル市場に向けた将来の製品に応用したいという要望を持っています。生合成に関しては、特に以下の分野の技術や製品開発パートナーを求めています。

機能性成分:

    • 甘いタンパク質
    • モングロシドなどの天然高甘味度甘味料
    • 青/緑/オレンジ/黄/赤のような天然色
    • 精神的または肉体的に高い健康効果を持つ珍しい機能性成分

代替タンパク質:

    • 微生物宿主を「細胞工場」として使用して、精密発酵として非動物タンパク質を生産 する技術
    • 一部の微生物の速い成長速度と高タンパク質含有量を利用して、バイオマス発酵とし て大量のタンパク質を生産する技術

これらの技術は、同社が提示する上記の戦略に関連しているだけでなく、商業的な実行可能性 が高いことが求められています。


技術要件:

上記の二つの分野において、以下の要件を満たす技術や製品を求めています。

<必須要件>

  • スナック菓子/機能性食品/飲料/調味料、のいずれか、または全てに応用可能であること
  • 機能的な利点(下記に列挙)、または独特の味覚を提供できること
    • 身体的効果: 免疫力/倦怠感の軽減/腸の健康/体重管理/美容/目の健康など
    • 精神的効果: 睡眠の質向上/精神的疲労の軽減/心身の癒しなど
  • 分野1の伝統的な発酵技術の応用の場合:既に実用化されている、もしくは限りなく実用化に近い技術であること(共同研究/開発が必要な場合は、少なくとも3年以内に製品化の目処が立てられること)
  • 食品安全の観点に準拠した技術であること
  • 応用する製品に対してコストが手頃なソリューションであること
  • 製品として常温で安定した保存可能期間(最低でも9ヶ月)を有すること
  • 各国の規制に準拠できる準備があること(特に、米国、欧州、カナダ、中国)

<必須ではないが、好ましい要件>

  • 分野1の伝統的な発酵技術の応用の場合:
    • 中国の規制に準拠していること(生合成技術については、将来の製品化を目指しているた め、この段階では非準拠でも問題ありません)
    • 既に中国での商用化パートナーが存在する、もしくは、同社が推奨する中国企業とのパー トナーシップが可能であること
  • 分野2の生合成のような新しい発酵技術の場合:
    • 対象はグローバル市場であるため、グローバル展開を想定した提案ができること

<興味のないアプローチ>

  • アルコールを生成するもの(ただし、微量であれば許容される)
  • 調味料としてしか適用できない、または給食や飲食店にしか適用できないなもの
  • 生合成技術については、研究室レベルの初期的な研究は対象外(少なくとも明確な開発計画を有する商業的実現可能性が高い技術にのみ関心がある)

希望する協業の形態:

  • 共同研究/開発
  • その他、様々な段階の技術において適切なパートナーシップを想定

提案資料:

下記の情報を含む文書またはスライド(5ページ以内が望ましい) *秘密情報を含まない

  • 提案者(発明者/研究者/企業)の概要
  • 技術の概要
    • 技術の特徴、従来技術との違い、適用先、製品化に向けた計画(研究開発段階、商業化計画、概算コスト、容量など)、サンプル提供の可否、など
  • 学術論文(該当する場合)
  • 特許情報(該当する場合)
  • その他、提案に必要と思われるデータや情報

提案書作成における注意事項:

  • 応募にあたっては、前項に示された記載項目を可能な限り網羅するようにしてください。なお、書式は自由です。
  • 提出する資料は、全て英語で記述してください。
  • 提出する資料には秘密情報を含まないようご注意ください。
  • 応募後は、第一次選考を経て有望と判断された場合、第二次選考に進みます。二次選考では必 要に応じて秘密保持契約を締結した上で、技術の詳細及び協業の条件などについて協議するこ とになります。
  • 選考結果は必ずご連絡差し上げます。

応募方法:
• 応募資料(提案書)は、 (株)ジャパン・テクノロジー・グループ 山本宛、メール添付にてご送付ください。

送付先メールアドレス:myamamoto@japantechnologygroup.com

• 応募資料を添付するメールの件名は、「提案書:Y21YL020」としてください。
• 応募締切:2021 年 12月 31 日(金) <終了しました>


 

Japan Technology Group, Inc. について

このニーズはJTGが代理して募集しているニーズです。JTGは国際的な知的財産の活用を支援するコンサルティングファームです。グローバルビジネスで培った豊富な経験と高度な専門性に裏付けられたプロフェッショナルサービスの提供を通じて、海外での知的財産の活用と発明の事業化をサポートします。